レイ・ブラッドベリの少年とスニーカーの短編で、 靴屋のウィンドーに飾られていたのは いったいどのブランドのスニーカーだったのか、 という書き出しはどうだろう。 あれから数十年が経過しても、私にとって 理想のスニーカーは白のキャンバスで 新しいゴムの匂いがするシンプルなタイプだ。 現行モデルではConverseのALL STARや Jack Purcellがイメージに近いが、往年のものとは 明らかにラストが変わっていて、どうも気にくわない。 仕方ないから古着屋で頭にPROがつく以前の Kedsなどを物色することになる。 まあ、滅多に見つからないのだけれど。 これまで愛用したスニーカーで、いちばん好きだったのは ある時期にConverseがU.S ARMYのジムシューズとして 生産していた通称ミリタリースニーカーで、これは格好よかった。 ALL STARのストライプを省略したようなデザインで ラストもシャープ。白1色の素っ気ない表情が好ましく スーツを着る時以外は1年中愛用し、結局3足履きつぶした。 最近では手に入らなくなり寂しい思いをしていたところ オークションで珍しいブツを発見。 なんとP.F Industries製ミリタリーモデルだ。 見たところ記憶にあるConverse製と大差はない。 おそらくP.F FLYERSを作っていた会社の製品では、と推測し WEBでを検索したらやはり軍用のスニーカーを手がけていた時期があり、 その後、Converse社に吸収されていることが分かった。 ということは、こいつは私が愛用していたミリタリースニーカーの プロトタイプなのかもしれない。 幸い、到着した商品はデッドストックでサイズもぴったり。 これから夏にかけて履きまくるつもりだったが、 おそらく2度と手に入らないかと思うと 新しいまま保存しておきたくなった。 しばらくは室内で履いて、喜びを噛みしめるとするか。 今回のオマケは1960年代に作られたP.F FLYERSのTV CMです。 ↓ http://www.youtube.com/watch?v=5sqqn54uQn0
by nori_g
| 2009-05-11 21:44
| シューズ
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